「性的指向」と「性的嗜好」の混同は許されない

ー「イマージュ」71号における過誤を深く悔やみ、私たちはもっと学んでいきます


 「異文化の交差点・イマージュ」vol.71(2018年秋号)の84ページ、上段8行目にて、正しくは「性的指向」でなければならない所に「性的嗜好」という表記を用いるという誤りをおかしました。

 文章作成時の変換ミスが発端ですが、校閲でそのミスを発見出来なかったことは編集部サイドの不勉強が原因です。

 「性的指向」と「性的嗜好」の区別について、私たちはもっとしっかりと学ぶ必要があります。
 先般、『新潮45』10月号の杉田水脈(自民党衆議院議員)論文を擁護する特集で、小川榮太郎氏はあえて「性的嗜好」という表現を使用し、セクシュアルマイノリティが人として尊重される権利と痴漢犯罪者が痴漢行為を行なう「権利」とを同列に並べ、マイノリティを貶める主張をしておりました。
 ここでこのように使われた「性的嗜好」という言葉を、同じ意味で「イマージュ」71号の上記の記事で用いていたわけではありませんが、誤解を招きかねない結果となってしまいました。読者のなかで当該の部分に不快な想いをなさった方もおありでしょう。深くお詫び申し上げます。

 私たち「イマージュ」編集部は、これまでも差別に対抗し、徹底して個別性にこだわった発信を目指していました。この度は、不勉強によりこのような間違いをしてしまったことを悔い、改めて学び直そうとしております。
 次号72号(2018年12月刊行予定)で「性的指向」に関するより正しい認識を深める記事を企画したいと考えております。本誌は年に3回の発行のため誤りの訂正とお詫びは4ヶ月後となってしまいます。よって、このような形で、まずは私たち自身が自らの過誤をしっかり認識していることだけは発信させていただいた次第です。

 今後とも引き続きご愛読いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。


問題の箇所

キネマ・イマージュ「怒りを力に ACT UPの歴史」
映画評の対話の中で…
「いや、白人以外のゲイが認知されない状態もあったと思う。ゲイのムーブメントって、文学的というかある文化背景でしか表に出てこない。でもどの人種でもそういう性的嗜好者って本当は同じくらいの割合おるわけやん。・・・」

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