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メールマガジンNo.117



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■■   e-imaju                                             2011/08/26|No.117 ■■
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     ・・‥ Web→ http://www.ne.jp/asahi/imaju/taihen ‥・・

  3月『ファン・ウンド潜伏記』韓国公演の大成功を切っ掛けに、固
 城公演に特別出演された舞踊家朴璟琅(パク・キョンラン)さんがか
 らソウルでの再演の招聘があり、それに態変が応える形で9月再演が
 決まりました。9月公演ツアーへ向けて8月31日、総勢17名が関
 空より出発します。9月韓国公演の準備で毎日大忙しの劇団態変事務
 所から今回は9月韓国公演情報、10月公演稽古の様子、8月公演
 『ウリ・オモニ』についてと盛り沢山でお届けします。

 ○TOPIC○     9月韓国再演前夜
     『ファン・ウンド潜伏記 -朴璟琅 同行の新たな旅路-』
     
 ○NEWS○     10月新作『喰う』未来への躍動     下村雅哉         
 ○DIARY○  『ウリ・オモニ』国際演劇祭に参加して 貴田雄介        

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 ○TOPIC○ 9月韓国再演前夜 
     『ファン・ウンド潜伏記 -朴璟琅 同行の新たな旅路-』
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 今回の再演のタイトルが
『ファン・ウンド潜伏記 -朴璟琅 同行の新たな旅路-』に決まりまし
た。
 朴璟琅さんは、自身のリサイタルで他の追随を許さない集客率を誇
り老若男女問わず人気を博し、現在、韓国舞踊界でもっとも注目され
ている舞踊家です。朴さんのファン達の間ではチラシ完成を待たず、
既にこの公演が評判を呼んでいるとのことです。
 そして今回は朴璟琅さんの計らいにより、韓国古典芸能のお二人が
公演に駆けつけてくれることになりました。一人は3月固城公演にも
出演して下さった固城五広大の李潤石代表。もう一人は韓国重要無形
文化財にも指定されている別神クッの口音(クウム)チョン・ヨンマ
ン氏です。その二人と朴璟琅さんを含めた三人の客演が決まりました
さらに今回、韓国の若い音楽家達が集まり、生演奏で舞台を飾ってく
れます。
 会場は韓国国楽界最高峰の舞台である南山国楽堂。韓国での再演は
韓国においても歴史的な公演となることは間違いありません。
皆様も是非ご注目下さい。

・・・・・INFORMATON・・・・・・
 〈公演概要〉
  主催 
   韓国嶺南チュム文化芸術研究所/劇団態変
  男は旅に出た
  『ファン・ウンド潜伏記 -朴璟琅 同行の新たな旅路-』
  日時   9/6(火) 19:30~ 公演① 
   9/7(水) 19:30~ 公演②
  会場   ソウル・南山国楽堂
    ソウル市中区筆洞2街84-1(南山コル韓屋マウル 内)
    tel 02-2261-0513~5
        地下鉄3・4号線忠武路駅4番出口 徒歩5分
    地図(南山国楽堂HPから) http://sngad.sejongpac.or.kr/gukak/location.asp
 チケット予約  嶺南教坊丁チュム保存会(ヨンナムキョバンチョンチュムポジョネ)
   事務局長   キム・ジョンミ 010-82-10-2289-5388
   助教     パク・ソンヨン 010-82-10-7102-0205
  日本語対応窓口 イ・ミヒ    010-82-10-9903-0773
 チケット料金  R席 5万ウォン(約3500円)
  S席 7万ウォン(約5000円)   ※障害者・高齢者は50%割引

 韓国公演情報は随時ブログに掲載予定→http://koreapj.exblog.jp/

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 ○NEWS○ 10月『喰う』 未来への躍動  下村雅哉
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 今回の作品は物語性ではなく抽象表現の追求に挑んでいる。
 それは役者にとって、自由に身体を出す醍醐味を味わえる反面、舞
台上で孤立する恐怖に向き合わないといけないことでもある。
 今回の舞台では音楽家の伊東乾さんがピアノの生演奏で出演。彫刻
家の塚脇淳さんの鉄美術作品が舞台上に登場します。ピアノと鉄美術
という身体以外にも強烈な存在感を放つ物があり、役者としてそれら
と舞台上で対峙しなければならない。そういう、いわゆる異物と対峙
する状況を想定すると、それはまるで現在社会の構図に似ていると感
じる。高齢社会・核家族の問題を解決するために2001年に介護保
険が導入された。障害者施策では2005年に施行された障害者自立
支援法の名の基に一様に共生社会を目指している。
 1970年代の脳性マヒ者集団「青い芝の会」は、自己の障害への
自覚の上に立った、強烈な自己主張、を訴えインパクトを社会に与え
た。
 21世紀になり障害者が地域生活をし易くはなってきた。違う体質
が共生しようとする時には、必ず摩擦が起きる。しかし、現代生活を
送る僕達の周りでは障害者と健常者の間には摩擦が生じない。摩擦を
通じて障害者と健常者の間の差を付き合わせていく中でしか、真の共
生社会は在り得ないはずなのに。摩擦がないのは、障害者が健常者に
遠慮しているのか。健常者が障害者と表面的にしか付き合っていない
のか。
 そういった矛盾する心理上の葛藤を、身体として表現するとき、
『喰う』のもつ底知れぬ意味が立ち現れる。

 期待したい未来をこの作品『喰う』の舞台で躍動を見せたい。  

・・・・・INFORMATON・・・・・・

10月公演チケット発売開始しました!!

日時
 2011年10月14日(金) 19:30開演
        10月15日(土) 15:00開演
      10月16日(日) 14:00開演

入場料金
 全席自由・日時指定
  前売り(一般)        ¥3,000
     (学生・シルバー)   ¥2,500
     (障害者+介護者ペア) ¥5,000
  当日             ¥3,500

チケット取り扱い
 劇団態変   (電話)                 06-6320-0344
        (インターネット)  http://www.asahi-net.or.jp/~tj2m-snjy/form/ticket.html
 AI・HALL (電話予約のみ)   072-782-2000

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 ○DIARY○ 『ウリ・オモニ』国際演劇祭に参加して 貴田雄介
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 国際演劇学会2011の演目として8月8日、大阪大学にて金満里
ソロ公演『ウリ・オモニ』が開催されました。
 2008年のシンガポール公演以来の上演で、今回は金さん以外の
黒子、照明、音響スタッフは全員ほぼ新人で、公演直前まで不安が残
る状態で大舞台を迎えることとなりました。
 『ウリ・オモニ』は金さんにとって初のソロ作品として、大野一雄
慶人先生に監修・振付をしていただいた思い入れ深い作品であり作品
としての完成度の高さは他の作品とは別格です。
 僕は、初めて音響オペとして参加させていただきましたが、作品に
占める音響の重要度の高さ(大野慶人先生が音響オペを務めたことも
ある作品です。)から大きな重圧を感じ、稽古では、消極的な音出し
しか出来ていませんでした。
 迎えた本番では、新人スタッフも各自良い動きで、作品性に食い込
んでいく働きができ、『ウリ・オモニ』という作品を無事上演するこ
とが出来ました。僕自身も詰めかけた観客がジッと舞台に集中するの
に合わせるようにして、客席を意識して空間内に音楽をしっかりと聞
かせることが出来たと思います。
 会場には世界各国から演劇関係者が集まり、8割は外国人が詰めか
けました。-目覚めの庭-のシーンでは「演技の幅が広がるなぁ…」と
いう英語の呟きが聞こえたり、-愛の会話-のシーンでは凛とした姿で
舞う金さんホッとため息が漏れるなど、シーン毎に様々に変化する
表現に最初から最後まで息を飲んで観劇している様子を感じました。
-愛の会話-が終わると大きな拍手と歓声が会場に広がりました。
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編集後記
4月以来の久々のメールマガジンとなりました。大変長らくお待たせ
しました。次回も楽しみにしてください。渡韓中も韓国公演ブログで
現地の報告をリアルタイムでさせていただきます。そちらにもご注目
ください。

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編集/配信:イマージュ
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