劇団態変

態変メルマガ e-imaju


メールマガジンNo.119



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■■   e-imaju                                           2011/09/12|No.119 ■■
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9月6日から二日間、再び韓国で行なわれた『ファン・ウンド潜伏記』は
盛況の内に公演を終了することが出来ました。
今回の韓国公演でも、短い準備期間ながら多くの方が私たちの活動
を支えて下さいました。
あらためて御礼申し上げます。誠にありがとうございました!
今回のe-imajuでは、韓国公演のご報告と10月新作公演『喰う』へ
向けての稽古の様子等について、お報せいたします。
 
      ○TOPIC○     再びの韓国公演、終了!
      ○DIARY○     秋の新作『喰う』 稽古進行中
  
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  ○TOPIC○      再びの韓国公演、終了!        
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今年3月に行なわれた『ファン・ウンド潜伏記』固城公演の打ち上げ
の席で、崔承姫役で共演していただいたパク・キョンランさんからの
再演のオファーからこの『ファン・ウンド潜伏記』韓国公演プロジェ
クト2は始動しました。

準備期間半年という急ピッチで進行したこの企画は、韓国古典芸能の
メッカ南山国楽堂で9月6、7日二回の上演を終え、300人の観客
を迎えました。
今回の公演では、態変を招聘して下さったパク・キョンランさんが、崔
承姫役だけではなく、「金満里の影」として金満里演ずるホンジュと共
に舞い、固城五広大のイ・ユンソク代表は天と地を繋ぐ存在として、今
回新しく加えられたエピローグの場面で出演者の描く輪の中、まるで
水に浮かぶような、それでいて大地に深々と根を生やすような舞いを
披露して下さり、統営別神クッのチョン・ヨンマン先生の口音(クウム)が
李龍振少年の昇天する魂を現わすかのように場内に響きました。

そしてパンソリや11人からなる韓国伝統楽器の生演奏が、舞台上の
舞いに更なるふくらみを持たせてくれました。

韓国の出演者(もはやエキストラとは言えない)もハジャセンターの黒
子達も、どんどん自発的に作品づくりを行なっていった為、作品は前
回よりも深みを持ち、以前はそれほど感じられなかった袖中から舞台
上までの一体感を強く感じました。
今回の『ファン・ウンド潜伏記』は、態変の前衛的表現と韓国の古典
芸能が、より良い形での融合を果たした公演だったと思います。
今回の公演は南山国楽堂のキャパ306人(二回で612人)に対して
奮わなかったと言えますが、この空間を共にした表現者や目撃者、
全ての人達の表現に対する考え方の幅や価値観を押し広げるよう
な素晴らしいものであったと思います。
 

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  ○DIARY○   秋の新作『喰う』稽古進行中     小泉ゆうすけ  
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今回の新作『喰う』は2001年の『壺中一万年祭』以来の抽象
身体表現だと思う。
僕は「慣れ親しんだスタイル」にしがみついてしまう所があって、
今回も切り替えに時間がかかるのでは? と不安でした。
『マハラバ伝説』で初めて「物語性」に挑戦した時、手が無いと
いうことから来る僕個人の具体的表現へのコンプレックスもあっ
て「具体的な表現がしたくないから、態変で身体表現をやって
るんとちゃうかったっけ?」と自問自答したこともあったと思いだ
します(もちろん今では、この時に「具体」と「抽象」に挑んでい
たからこそ表現を続けられたという実感があります)。
 
さて、今回の作品では新人も多く出演するので、『マハラバ伝
説』初演当時の自分が当惑したように、色々な反応があって 面白い! 
稽古が始まった当初は、「物語が無い作品」という初めての 取り組みに
どう取り組んで良いのか葛藤して苦しんでいだり、
「解放された」とばかりに自分の身体をフルに楽しんでいたり・・・。
 
稽古が進むにつれ徐々に「作品の顔」が見えてきています。 生演
奏で出演される伊東乾さんが稽古に参加し、パワーの
ある音楽との共演で音楽を楽しむように、伊東さんが色々と
仕掛けてきたり、巨大な鉄美術のイメージを持って、意識しな
いようにしながらもどうしても意識してしまったり・・・そして、
前回の稽古ではアイホールの原寸での動きの稽古でした。
筋ジストロフィーで脱力系の新人役者であるキンジス・ハーン
にとっては、あまりの広さに「海におるみたい」と。その発言か
ら僕は、「喰う」は、ただ口から食べモノを摂取するだけでなく、
人間の身体という大きな海がエネルギーを取り入れ、物凄い 長さの
内臓を通って細胞を活性化させて・・・ということをイメージしました。
作品の一つ一つのシーンがゆっくりと見えてくる中で、出演 者たち
は自分の身体の個別性を、どんどん楽しんでいって
いるように見えます。これまでとはスタイルも、作り方もまっ
たく違った今回の作品。一回一回の稽古から栄養を吸収し、 どんどん
育っております。是非劇場でご覧下さい。

 ・・・・・INFORMATON・・・・・
劇団態変2011年新作『喰う』
★10月公演チケット発売中!!
●日時
2011年
10月14日(金) 19:30開演
10月15日(土) 15:00開演
10月16日(日) 14:00開演
●場所:アイホール(JR伊丹駅下車 徒歩3分)
●入場料金
全席自由・日時指定
・前売り
(一般)¥3,000
(学生・シルバー)¥2,500
(障害者+介護者ペア) ¥5,000
・当日¥3,500
●チケット取り扱い
劇団態変 
(電話) 06-6320-0344
(インターネット)  http://www.asahi-net.or.jp/~tj2m-snjy/form/ticket.html
AI・HALL (電話予約のみ)   072-782-2000
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劇団態変
Tel   06-6320-0344
HP   http://www.asahi-net.or.jp/~tj2m-snjy/jtop.htm
韓国語HP http://www.ne.jp/asahi/imaju/taihen/ 

態変公演情報は、下記の態変ホームページへ。ご注目下さい!
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編集後記
役者だけではなく、黒子も新人たちが沢山入ってきています。態変の
勢いは増してきています。メルマガでも黒子・役者問わず新人の文章
も紹介したいと思います。
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