e-imaju No.205

劇団態変

態変メルマガ e-imaju


メールマガジンNo.205


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態変メルマガe-imaju☆ 2018/12/17 No.205
Web→http://www.ne.jp/asahi/imaju/taihen
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だんだんと年の瀬が迫ってまいりました。
『ニライカナイ -命の分水嶺』東京公演が終わってからはじめてのメールマガジンです。公演に駆けつけていただいた皆様、応援いただいた皆様、あらためましてありがとうございました。その反響の大きさからもこれで終わりとせず、今後もこの作品の上演を続けていくことができれば、と願っております。
続けて新春2月は、下北沢演劇祭へ、金滿里ソロ公演『ウリ・オモニ』。会場のザ・スズナリは態変初お目見えとなります。

**** 目次 ****
(1) 【メディア情報】 12月17日(月)午後8時から Eテレ
   ハートネットTV 革命の身体表現 —劇団“態変”・金滿里—

(2)金滿里ソロ 『ウリ・オモニ』東京公演 2月9日~11日 チケット発売中!

(3)情報誌イマージュ vol. 72 12月下旬発売!

(4)『ニライカナイ -命の分水嶺』感想ご紹介


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●TOPIC● 12月17日(月)午後8時 ハートネットTV 革命の身体表現 —劇団“態変”・金滿里—
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「二本の足で立って歩くものだけが人間じゃない。地面に一番近い人間から美意識を作り直さないといけないと思う」障害のある体の動きを芸術に変え、社会の価値観を問う
#金滿里 のドキュメンタリー。(番組ホームページより)
態変と金滿里を追った、2017年撮影の30分番組、好評につきアンコール放送されます。直前のご案内となりましたが、ぜひご覧ください!
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12月17日(月)午後8時から Eテレ
ブレイクスルー File.91
革命の身体表現 —劇団“態変”・金滿里— | NHK ハートネットTV


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●TOPIC● 金滿里ソロ 『ウリ・オモニ』東京公演 2019年2月9日~11日 チケット発売中
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題名の『ウリ・オモニ』は、韓国語で「わたしのお母さん」。
東京での上演はなんと20年ぶり!!となる本作。どうぞご期待ください!

金滿里が、大野一雄氏の監修を得て初のソロ作品として作り出し、1998年初演を行なった本作。母からの魂の継承を象徴的な舞いに込めた、態変身体表現の真髄といえる作品です。初演は英国エジンバラ、以降ベルリン・台湾・シンガポール等海外の演劇フェスティバルや多くの国内演劇祭で招聘作品として選ばれ、不朽の名作と呼ばれ上演して参りました。
東京では2度目となる本公演、会場は小劇場演劇のメッカとして知られる下北沢のザ・スズナリです。どうぞお見逃しなく。

web予約フォーム http://www.asahi-net.or.jp/~tj2m-snjy/form/ticket3.html
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第29回下北沢演劇祭参加
金滿里ソロ『ウリ・オモニ』

[日時]
2月 8日(金) 19:00★
2月 9日(土)~11日(月祝) 14:00
※受付は開演の1時間前から 開場は30分前
★の回にアフタートーク決定 保坂展人氏(世田谷区長)×金滿里

[会場] ザ・スズナリ
東京都世田谷区北沢1−45−15 TEL:03-3469-0511
小田急線・京王井の頭線「下北沢駅」北口改札より徒歩5分

[チケット]
 〔前売〕
一般: 4,000円
障碍者・介助者: 3,000円 ※ザ・スズナリのみ取り扱い
U22・シルバー: 3,000円 ※劇団態変のみ取り扱い
下北沢演劇祭ザ・スズナリ参加3団体通し券 7000円 ※ザ・スズナリのみ取り扱い

 〔当日〕
4500円(各種割引なし)

[チケット取り扱い]
 [1] 電話予約 ザ・スズナリ tel:03-3469-0511(11:00~19:00)
 [2] WEB予約 劇団態変web http://www.asahi-net.or.jp/~tj2m-snjy/form/ticket3.html
 [3] 下北沢演劇祭ザ・スズナリ参加3団体通し券の予約フォーム http://r.goope.jp/the-suzunari/reservation/

◎車イスでご来場のお客様へ
◎階段昇降に不安がおありのお客様へ
劇場は歴史的経緯のある建造物で、ご入場には諸々の問題がございます。ご協力をお願い申し上げます。
 ・車イス席は各回3席限定
 ・横幅が70cm以上の車イスは物理的にご入場不可
 ・開演15分前を過ぎての車イスでのご入場は不可
その他、諸条件を必ずザ・スズナリにお問い合わせの上でご予約ください。03-3469-0511(11:00~19:00)
★予約なしでの車イスの入場はお断りさせていただきます。
注意事項ページをご参照ください
http://r.goope.jp/the-suzunari/free/uri_omoni_wheelchair

[お問合せ]
劇団態変officeイマージュ
06−6320−0344
taihen.japan@gmail.com


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●TOPIC●  情報誌イマージュ vol. 72 12月下旬発売!
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劇団態変から編集・発行を続ける、情報誌イマージュ。
間もなく発行となる72号の特集は「女の怒り、なめたらアカン」
保坂展人氏(世田谷区長)と金滿里によるクロスオーバー談義もたっぷりと読みごたえあり。ぜひお手に取ってご覧ください。

・・・購読案内・・・
情報誌「イマージュ」 vol.72 定価500円

クロスオーバー談義●保坂展人×金滿里
  なりふり構わず、「分断」を乗り越えよ!

その他の詳細は追ってホームページに掲載。
http://taihen.o.oo7.jp/imaju/imaju.htm
情報誌イマージュは年3回発行、お手元に郵送いたします。
●1冊500円
●定期購読 1年間(3冊・1500円・送料込み)
お申し込みはこちらから。
 http://www.asahi-net.or.jp/~tj2m-snjy/imaju/koudoku.htm
バックナンバーもご案内しております。
 http://taihen.o.oo7.jp/imaju/backnumber.htm


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●TOPIC●  『ニライカナイ -命の分水嶺』感想 ご紹介
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『ニライカナイ -命の分水嶺』東京公演では、たくさんの感想を寄せていただきありがとうございました。
その中から、ぜひ皆さんにお読みいただきたく、Nさんからの感想を抜粋してご紹介いたします。(制作部)

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今までよりさらに芸術性の研ぎ澄まされた、かつ身体の在り様を楽しむ、素晴らしい作品でした。
芸術性が高まったことで、障碍者の表現についてまわる「福祉の観点からの視線」を跳ね返すパワーが、より増したというか。有無を言わせぬ説得力がありました。
テーマは重く、でも重々しく悲劇的に「かわいそう」にみせるのではなくて、時に生々しく時にコミカルな表現が、かえって視点の大きさを感じるというか、地べたから全てを睥睨(へいげい)するような力強さという、金さんならではの視点を全編に感じました。
その力強さがあるからこそ、余計なことを考えずに一人一人の役者さんの個性や、一つ一つのシーンを楽めて、とにかく、面白かったです。
音楽とのセッションも、照明も、すごく上質でした。

また、アフタートークも面白かった。堤さんの回です。
彼の言葉が足りないことで場がやや紛糾しましたが、私にとっては、彼の言葉によって発見や学びがあり、とても有意義でした。
あの、相模原の事件を起こした犯人。「あれは一人の狂人が起こした事件ではなく、社会が生み出したもの」。、、そうなんだろうな、と思いつつ、社会とあの犯罪が結びつかない部分もあって。
犯人は特段虐げられて生きてきたような様子もない。よく、大きな事件を起こす人が、過去にいじめや虐待に会っていたり、、ということはありますが、どうもそういう感じでもなく。社会の何が、彼を作り出したのか??そこがいまいち、腑に落ちないでいたのでした。それが、堤さんのお話ですとんと腑に落ちたのです。

堤さんのお話でまず驚いたのが、犯人のキャラクターがあの世代に一定の割合で見られるもので、特段珍くはないということ。私には、どこからどう見ても異様に見えるので、これは意外な発見でした。偏狭で粋がった若者。攻撃性の強い表現で人目を引こうとする自己顕示欲。こういう人はいつの時代もいるんでしょうが、それがそんなに数として目立つようになったのは、SNSによる自己PR合戦の影響もあるように思います。いずれにしろ、他者への攻撃によって自己顕示しようとする時点で、中身が空っぽですと自ら言っているようなものではあり、お粗末ですが。

そして、紛糾した「重複障碍者の存在が定義されていない」という犯人のコメント。その存在や存在価値は、疑うべきものではない。すくなくとも、部外者がその価値を決めていいわけがない。ただし、そのことが、社会の中でタブーというか、触れてこられなかった。
犯人の行動はあり得ないと、ほとんどの人が思っているはず。あり得ない。許されない。でも、その意思表示をしている人は多くない。
逆に犯人に共感する人は、割合にすればかなりの少数派なはず。でも、障碍者の存在について、わからない・迷いがある、という人は多い。
そうして触れないで来たことが、「その存在が定義されていない」と思わせ、犯人やそれに共感する人たちを増長させてきた。そういう意味で、ああ、私たちも加担者の一人なんだと。社会が犯人を生み出した(止められなかった)というのは、そういうことなんだと。また、それを後押ししたのがSNSによる自己顕示合戦であるのかもしれない。
そんなふうに、社会と犯人との繋がりが、ようやく自分の中で生々しいものになりました。
そのことを、あの空気の中、生の言葉のやりとりから感じられたこと、得難い経験でした。


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編集後記
「20年前に大阪まで行って観てるんですよ」という声を、東京で意外な方から耳にした『ウリ・オモニ』。たくさんの土地を廻ってきたので、きっとたくさんの方の記憶に残っているに違いない。歴史の大海のまっただ中を、女としていかに生きていくのか。じわじわと我が身に問いかけられながら、東京での『ウリ・オモニ』に向かう年末です!(W)

■発行名: 劇団態変メールマガジン e-imaju
■編集/配信: イマージュ
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