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劇団態変

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メールマガジンNo.217


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態変メルマガe-imaju☆ 2020/4/12 No.217
Web→http://www.ne.jp/asahi/imaju/taihen
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【公演延期のお知らせ】
前回のメルマガでご案内しました、劇団態変の5月新作公演『心と地』は、新型コロナウイルス感染症のアウトブレイクを受け、延期となりました。
公演を楽しみにして頂いておりました皆様には心よりお詫び申し上げますとともに、何卒ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

中止公演:『心と地 -さ迷える愛・急』
2020年5月15日(金)〜17日(日) 伊丹AI・HALL

新日程:『心と地 -さ迷える愛・急』
2021年3月19日(金)~21日(日) 伊丹AI・HALL


● 主宰・金滿里からのご挨拶です。

劇団態変第71回公演『心と地 -さ迷える愛・急』をこの5月に伊丹AI・HALLで予定していましたが、ここにやむなく延期することになりましたことをお知らせいたします。

新型コロナウイルスの世界的猛威に晒され、日本も例外ではないことはご承知のことと存じます。
この脅威を軽減するためには人が一箇所に多く集まることを避けねばなりません。その原則に従うことで、表現があらゆるところで中止に追い込まれていること。今回の態変公演延期も、そうせざるをえない状況の上ではあります。こういうときに芸術表現に何ができるのかという問いが脳裏をよぎります。
とりわけ劇団態変は身体障害者が、その身体を補装具や車イス・杖、といった社会適応のための所謂この管理社会に参入するためにある道具をかなぐり捨て、障碍の身体そのものの有り様を隠さず提示する、そのような自由の場所として舞台を選びました。そうすれば自ずと強烈な存在の絶対肯定になり、それはこれまでの美や身体に対する固定的な価値観が吹っ飛んでしまう。そこに、新たな人間価値の創造がある、という芸術観です。

今我々は、世界が新型コロナウイルスにおおわれ、いちどきにこれほど多くの犠牲者を出す、といった人類史上にとって未曾有な経験の真っただ中にあり、人類にとって大きな試練と岐路に立たされていることを感じています。
それは、自分だけが生き残るのではない
人として一番弱い人の命が尊ばれ、それを押し上げるようにして自分の命が輝く。
そのリアリティーをつかめるかが試されるのだと思います。

鍵は、人の生命の本質は、
自分よりももっと弱い命を広がりある視点で助けようとする、”生き合う、ことが本質” である。
そのことの発揮にかかっています。態変の身体表現芸術の伝えたい、命の真髄、だと考えます。人類が進んできた方向を、本当にそれでいいのか、といった大きな問いかけをするチャンスです。

新型コロナウイルスの脅威の前で、誰しも望んではいない猛威に晒され、早く立ち去ってくれることだけを願うばかりの、誰しもがひ弱な存在である現実。後ろ向きに、全てがあるような…、現実があるのは確かです。ですが、本当にそうでしょうか?ただ疫病神に取り憑かれた、哀れな現代社会を露呈している、だけで済むのでしょうか?
一旦は休止し、全てを放り出してしまうようなやり方であっても、この行き過ぎた加速の増す資本の思うままの、消費至上主義、を止めないといけません。見せかけの生活保障を善意よがしにふりまく、国の政策のごまかしに、市民はただひれ伏しひ弱にさせられているだけではいけません。
行き過ぎた働き方、や、溢れすぎた情報、まだまだ多くの過剰の渦の中で、既に溺れ死んで行きそうな現代社会があったのです。

そんな中での、このコロナウイルス世界的感染爆発、があるのだということ。ピンチはチャンスです。
私たち態変は、表現の意味や芸術を求める魂の叫び、をその身体に宿している。かき消されてしまう危機にきて、弱さは強さである、と、命の灯として必要とする現代社会に、表現する舞台をやる使命を感じています。

延期になって実はこんなに悔しくて寂しい気持ちでありながら、みんな同じ気持ちなんだと、はじめて気づく。
見えていた人たちや見えぬ人たちと、肩を抱き合って泣きたい気持ちになったのははじめてです。

次なる延期公演に向け、力を溜めて行きたいと思います。
みなさんとの再会をお約束して。

劇団態変主宰 金滿里


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●TOPIC● 情報誌イマージュ 76号 まもなく発売!
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年3回発行の情報誌イマージュ。 ただいま76号、鋭意編集中です。ぜひご講読ください。

<内容>
・特集 劇団態変TPAMに見参!!!
  -金滿里基調講演「この時代におけるパフォーミングアーツの思想」
  -クロスオーバー談義 丸岡ひろみ×金滿里
  -劇評 『箱庭弁当』堤広志
・劇評『モノガタルカラダ/物語る声』
その他、読み物多数

<新規購読のお申込み>
http://www.asahi-net.or.jp/~tj2m-snjy/imaju/koudoku.htm


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●TOPIC● 劇団態変2020年度 賛助会員募集
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この賛助会員制度は、皆様からの年会費により、劇団態変の芸術活動を行なう場となる事務所とアトリエ(メタモルホール)の運営を支えていただこうとするものです。
2020年度の会員募集を4月から開始しています。皆様の温かいご支援を切にお願いします。

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劇団態変 2020年度賛助会員について

<会員の種類>
年会費  個人 一口5,000 円/法人 一口20,000 円
<特典>
・会員証発行
・公演チケット賛助会員価格(今年度は、例年より公演数が少なくなる可能性があります)
・公演DVD の特典
当該年の態変公演のダイジェスト映像を収録したDVD を年1 回進呈させて頂きます。

※2020年5月末までにお申込み頂いた方には、下記のいずれかを進呈いたします。
・劇団態変30周年記念公演「Over the Rainbow」パンフレット
・「ルンタ~いい風よ吹け~」東京公演パンフレット
お申し込みの際、通信欄にご希望を記入して下さい。

<お申込み詳細>
http://www.asahi-net.or.jp/~tj2m-snjy/main/supporter.html


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(編集後記)
外出をなるべく控えようと試みるこの頃、一度食べた後の豆苗の根っこ部分を再び水につけて、生えてくる新芽がかわいらしくてたまりません。家の中ですくすくと育つ柔らかい緑が、今年の春に親しむ大事な新緑です。(W)
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発行名:劇団態変メールマガジン e-imaju
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