金滿里の 夏休み身体表現ワークショップ

身体の不自由と野生性

某ワークショップ風景

<要項>

【日時】2024年8月2(金)〜4日(日)
      各 午前10時半〜午後5時
【会場】態変アトリエ  メタモルホール
    大阪市東淀川区西淡路 1-15-15
    (JR 東淀川駅徒歩 2 分)
    06-6320-0344

【募集対象】
・性別・経験・国籍・障碍の有無不問
・身体をいろいろな角度から捉えてみたい方
・3日間連続で受講できる方

【定員】
5名(応募者2名以上で開催)
【受講料】
10,000円(学生・障碍者:5,000円)

<参加申し込み>

※要事前申込み
〈応募締め切り〉7月20日
〈応募方法〉
メール »taihen.japan@gmail.comにて

★3日間連続受講に限らせていただきます
★動きやすい服、できれば上下が繋がったズボンをお勧め
★筆記用具・昼食事持参か購入

■趣旨

世界は、コロナから始まり今や戦争という非人道的な人間社会をますます露わにしています。その中で、一人ひとりの人間の身体は本来の生命力に自信が持てず、頭で作り上げられた安全神話へ身を委ねさせられ、ひ弱に扱われていると思いませんか?
こういうふうにして、世界と人間の身体は切っても切れない、人間は社会的動物だという現実に、今私たちは直面しています。

生きる人間の命、は元来、野生性を取り戻したい、と足掻き叫んでいる。そんな生命の瞬時の輝き、を一番の喜びとしている。

管理されない、身体自身の声を聞く、ということ。それは私がやりたい、身体自身が自ら求める、身体の価値への革命です。
態変身体を創り求めるのも、そこです。

まだまだ道半ばで、辿りつけたとは思っていません。

なので広く一般に、3日間のワークショップで
身体への勝手に押されてしまった烙印を剥がし、新たな身体観を模索する、身体がやらかす革命、を始めたいと考えます。
たった5名ですが、5年ぶりの金滿里夏休み中の身体表現集中講習(ワークショップ)へ、お誘い致します。

テーマは 身体の不自由と野生性
それは、日常の固定観念を、食べる、ところから、身体を解き放つ から始まって、身体表現の捉え方を変える、 身体表現の実験的ワークショップです。

<内容>

身体の不自由と野生性

1日目
 野生性で縛る身体と社会性で縛る身体 序
 喰うことから身体への入口へ
   =身体・表現基礎編
 終わり30分ディスカッション

2日目
 野生性で縛る身体と社会性で縛る身体 破
 身体に聞く 本能を活性化 有象無象の一部
 思考・試演 終わりレポート書き

3日目
 野生性で縛る身体と社会性で縛る身体 急
 頭の声と身体の声 徹底追求
 作品作り 発表
 まとめ



<講師プロフィール>
金滿里 (キム・マンリ) 「態変」主宰・芸術監督・演出 身体表現芸術家
日本で活躍した韓国古典芸能家・金紅珠の末娘として生まれる。3歳でポリオに罹患、全身麻痺の重度身障者となる。1975年、日本で初めて24時間ボランティア介護での自立生活を始めた。
1983年、劇団態変を旗揚げ主宰。その芸術思想の「身体障碍者の障碍そのものを表現力に転じ、未踏の美を創り出すことができる」を持って、身体表現芸術を世界に先駆けて創出してきた。 その芸術性は、人類にとって優生思想は百害あって一利無し、を実感できる舞台として国内外で高く評されている。態変では一貫して芸術監督を務め、態変と自身のソロの作・演出・出演を行ない、態変と自身のソロを合わせ、123公演を行ってきた(2024年8月時点)。ワークショップも国内外で開催し、「金滿里身体芸術研究所」で障碍・健常を問わず、広く身体表現指導を行なっている。マレーシア(2005-2007)・韓国(2009-2011)では現地障碍者を募集し、アーティストらとの共同公演を実施。
2016年社会デザイン賞優秀賞受賞。2022年大阪市市民表彰・文化功労部門受賞。主宰する「態変」は、2023年10月に上演した『私たちはアフリカからやってきた』の舞台の成果によって、2023年度大阪文化祭賞を受賞。2024年『生きることのはじまり』(人々舎:新装復刻版)を上梓。