講師プロフィール
金滿里 (キム・マンリ) 「態変」主宰・芸術監督・演出 身体表現芸術家
日本で活躍した韓国古典芸能家・金紅珠の末娘として生まれる。3歳でポリオに罹患、全身麻痺の重度身障者となる。1975年、日本で初めて24時間ボランティア介護での自立生活を始めた。
1983年、劇団態変を旗揚げ。その芸術思想の「身体障碍者の障碍そのものを表現力に転じ、未踏の美を創り出すことができる」を以って、身障者にしかできない身体表現芸術を世界に先駆けて創出してきた。
その芸術性は、人類にとって優生思想は百害あって一利無し、を実感できる舞台として国内外で高く評されている。態変では一貫して芸術監督を務め、態変と自身のソロの作・演出・出演を行ない、態変と自身のソロを合わせ、123公演を行ってきた(2024年8月時点)。ワークショップも国内外で開催し、「金滿里身体芸術研究所」で障碍・健常を問わず、広く身体表現指導を行なっている。マレーシア(2005-2007)・韓国(2009-2011)では現地障碍者を募集し、アーティストらとの共同公演を実施。
2016年社会デザイン賞優秀賞受賞。2022年大阪市市民表彰・文化功労部門受賞。主宰する「態変」は、2023年10月に上演した『私たちはアフリカからやってきた』の舞台の成果によって、2023年度大阪文化祭賞を受賞。2024年『生きることのはじまり』(人々舎:新装復刻版)を上梓。