劇団態変『ルンタ(風の馬)~いい風よ吹け~』プレイベント

プレイベント・チラシ

作品作りの途中での熱いバトル!
山本公成(Sax,Flute,ラグダン)と
態変のパフォーマー、植木智・小泉ゆうすけ・上月陽平・下村雅哉、
そして、チベット仏教画師のウゲン・ナムゲンさんの本番に向けた製作途中の絵
が、やって来てのインスタレーション的コラボレーション
1シーンを即興で広げる約20分間のパフォーマンスと
アーティスト・トーク 金滿里✕山本公成

日時 2014年 8月30日 14:00/17:00  (各回30名限定)

「苦楽浄土」

まずはパフォーマーたちの身悶えるような動きが印象的でした。
例えば四つん這いで首を垂れて前進する姿の、首筋から両肩の肩甲骨にかけて隆起する皮膚のうねりに、生きた人間の姿というか、人の苦しみのようなものを感じます。同時に、その苦しみを包み込むものが冷厳な山々であったことで、「浄土」と呼べるような歓喜が取り巻いてもいる。苦とともに、パフォーマーの身体からにじみ出ていたような気がしました。
今この瞬間を外さない、生きた人間の苦楽は安直に浄化されず、その只中には、山や風と共にある救いの地平がすでに彼の身体を通して現われ出ているではないか。
これは私が感じたことではなく、そんな声が聞こえてきた、ということです。

チベット仏教の仏画師・ウゲンさんによれば、本日のステージで使った絵は、今後さらに手を加えていくとか。
今日のプレイベントを踏まえながら、10月の公演「ルンタ(風の馬)~いい風よ吹け~」の作品世界は、今後どう深化していくのかな。----

An Mitimasa

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