銀河叛乱'89 -月に接吻したかっただけなんです-



■「銀河叛乱'89」によせて 金満里 (会場パンフ掲載文) ■劇評:青海恵子氏  【閉じる】

「銀河叛乱'89」によせて

 「銀河叛乱」 とは又、 派手な名前をつけたものだ。 と思われそうだけど、 実はこれ5年前に友達と二人編 集出版した 「私は女」 という本の中に出てくる、 私の 項のタイトル名なのだ。今回は'89という今年の数を題 に持ってきたくてそれに合う言葉としてもうこれっき ゃない、いてまえーという具合に相成ったしだいなの です。
 90年代に突入するその一歩手前であるこの89という のは88とも87とも違う、ましてや199とも絶対に違う19 89なのです。 なんのこっちゃー。
 時代的にも大きな節目を感じるわけだけど、私達劇 団 「態変」も'83からやってきて6年になります。そし て今回の 「銀河叛乱」 は、 初演の、 まだこの世に生ま れ来ない障害児の胎児達がいきいきと息づいていて最 後にはどんどんこの世に生まれでる、という「色は臭 へど」 と'87の、 生命の源の水と最後にはそれをも壊す という破壊のエネルギーをテーマにした 「水は天から ちりぬるを」 などをベースに、 宇宙をはっきりと意識 した作品になりました。 そしていままでの派手な衣裳 もメイクも取り除きセリフも一切使わず、 私達の体だ けで表現するという、今までとは違う改新の作です。
 思えば芝居を始めるときから私の中ではこういうの がやりたかったのです。毎年の一・二回の公演を積み 重ねることで'89 のこの年にそれが実現したというのは 単なる偶然でなく、必然であるような気がします。そ してここまでついてきてくれた役者達によくぞここま でやってきてくれたとうれしい思いでいっぱいです。 そして、今回の芝居で 「態変」 はよりシンプルな障害 者の体表現という新しい分野と、 従来のハチャメチャ な爆発するエネルギーとの二つの顔を持つことになり ます。 これまでと同様に皆さんの暖かいご声援の中で 「態変」 の進み行く未来を今を生きる者として、 皆さ んと共にしていきたいと思っています。 今後ともどう かよろしくお願いします。
 「銀河叛乱」 一つずつ輝きを持ってる銀の粒が集ま って大きな流れをつくっている、 その収束を絶ち切っ て銀の粒達が飛び散るとき... そんなイメージだった 本の中のタイトルは、 今芝居の中で果てしない宇宙を さまよいどんどん昇華していく銀の星・生き物となり ました。 私達の体に宇宙がある、あなた自身が宇宙な んだとメッセージを送っています。どうか受け取って ください。

金満里




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劇団「態変」初夏公演「銀河叛乱'89」に込められた意味


千書房つうしん第2号 1990.2.10

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