マハラバ伝説

作品背景

 1970年代に脳性麻痺者運動組織「青い芝の会」を中心に高揚した障害者解放運動理念の元となった障害者コンミューン「マハラバ村」をタイトルにもつこの作品は、自らもその運動に出会い、身を投じていった当劇団芸術監督である金満里自身の体験に材を得た作品である。

マハラバ村:1964年〜1967年まで茨城県に存在した脳性麻痺者のコンミューン。母親による障害児殺しが頻発した時代に、ひとりの僧が自らの寺を障害者の解放区にし、コンミューンとなった。続く1970年代の激しい障害者解放運動の中心思想がそこで芽生えていった。

70年代に障害者自らによって叫ばれた<価値観の逆転>は、
といった行動綱領に示され、その活動は当時の日本のマスコミや知識人にとって、大きな衝撃を与えるものであった。

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