第1場面 血走った夜
第2場面 雲泥
第3場面 ホヤの実態
第4場面 情婦
第5場面 赤の他人
第6場面 豆実験場
第7場面 荒くれ者
第8場面 ナイフ
第9場面 白日に晒される者として
劇中使用音源
1. ヤクート族の口琴
2. Water Games (U4)
3. Rades (U3)
4. ヤクート族の口琴
5. Silence Breath (U1)
6. Yesterdays (B2)
7. ヤクート族の口琴
8. ヤクート族のボーカル
9. The Luner Shaman (U5)
10. Sky Songs (U2)
11. Legend About Ancient Fights (U6)
12. ノグンパンジョ(琴弾き歌) (P1)
[U] : Olga Podluzhnaya "Uutai. Live Jew's-Harp"
[B] : Billie Holiday "The Commodore Master Takes"
[P] : 朴貴姫
『ヴォイツェク』(Woyzeck)は、1835 年頃に執筆されたゲオルク・ビュヒナーによる未完の戯曲。実際に起こった殺人事件をもとに、下級軍人ヴォイツェクが、浮気をした情婦のマリーを刺殺する情景を描いている。ビュヒナーの生前は発表されず、死後40 年を経てカール・エミール・フランツォースにより原稿が復元され日の目を見ることになった。
1821 年に現・ドイツのライプツィヒでおこったヨハン・クリスティアン・ヴォイツェク(作中ではフランツ・ヴォイツェク)による殺人事件である。41 歳の下級軍人であったヴォイツェクは、6 月21 日の夜、5 歳年上の愛人ヨハンナ・ヴォースト(作中ではマリー)が他の軍人と密会したことから彼女と諍いを起こし、持っていた短刀で彼女を刺殺してその晩のうちに逮捕された。しかし逮捕の前後の言動などからヴォイツェクの精神異常の疑いが持たれ、2 年にわたる拘留の間に当時としては異例なほど詳細な精神鑑定書が作成された(史実のヴォイツェクはその後犯罪責任能力が認められ死刑を受けている)。