劇団態変&大野一雄コラボレーション

宇宙と遊ぶ



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ご挨拶

本日はご来場、誠にありがとうございます。
私達劇団態変と大野さんとのコラボレーションも二度目を数えることができました。
一期一会を大切にしつつ、積み重ねして参りたいと思います。
奇しくも阪神大震災からちょうど一年を迎えようとしている時期の公演になりました。
6000人をこえる人々の命が一度に消えていった1月17日。 一年前の今頃はまだ、この世に存在した人達。いろんな夢を育みあるいは絶望もし、歩んでいた日々から、一瞬を境に遠くに引き離されていった人達。
一瞬にして断ち切られたあの人達の夢は、その日に消えてしまったのだろうか・・・。
それから一年が過ぎようとする今、改めて死者に思いをよせ、その人達の夢や絶望を、今を生きる者としてまた表現者として、舞台の上で、身体でもってたぐり寄せ、そのようにして追悼をすることができたら、と思うしだいです。
生者死者共に流れる夢が通った後、ほのかに余韻として確かに残っている、夢の通り道。
この公演のための稽古を重ねる中でいつしか私達に生じてきたビジョンです。
一方、大野一雄さんは、今回のテーマ「宇宙と遊ぶ」から、母の胎の中での夢と遊びというビジョンを出してこられました。胎から宇宙へと、私たちの夢と遊びは続いて行きます。
「宇宙と遊ぶ」 私達のコラボレーションを、震災で亡くなった人達に捧げたいと思います。

最後になりましたが、劇団態変の紺谷佳清・李義明の2名が体調を持ち崩したために急遽出演できなくなりました。ここに深くお詫びいたします。

劇団態変一同
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夢の通り道

遊びはいつも空想の中だった。
白昼夢のような、目を開けて見る夢。
私たち身障者は、動かず、小さく遊ぶため、ミクロの世界と空想が渾然となってくるのだ。
それは、何処へでも行きたい所へ行け、無いものが見えてくる世界である。

羽をむしって飛べなくしたハエと遊んでいた友…筋ジストロフィーという障害で徐々に筋力が弱り動けなくなった末の遊びだった。
水溜りの踊る影と遊んでいた人は、寝たきりの床に就き、幼い我が子に遊びをねだられてその遊びを考え出した。
そして、私は、幼い頃、日がな病院のベッドの上で、壁のしみで空想に耽っていた。何もしないで遊ぶ方法として。

何もしないことは、何でもできること。
そして、ミクロの世界は大宇宙へと広がっていった。
遊びは 夢へと伸びていき、 私を宇宙に結び付けた。
どんな所にも遊びと 夢はある。
「宇宙」 と 「遊び」 を繋げる、 夢の通り道。


劇団態変主宰 金滿里



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劇団態変&大野一雄コラボレーション
宇宙と遊ぶ

作品構成


Part 1 劇団態変
夢の通り道
開闢の夢

混沌の夢

夢追い人
コントラバス・インプロビゼーション 森定道広


Part 2 大野一雄
わたしのお母さん
胎児の夢
津軽三味線

お母さんは命を削って児に喰べさせる。
児は命の源泉に駆け昇る夢の中で生長する。

わたしのお母さん
琴六段

鰈のダンス
(母の遺言)

耐えに耐えて大地が引き上げられる程のエネルギーで
泳ぎ出す時はそうするんだよと私に調えてくれたのだ。
眼は宇宙に突き出す。 狂気を超えて


春だ
(大野慶人)
シュトラウス作曲 春の声

Part 3 コラボレーション
宇宙と遊ぶ

エピローグ 愛の夢 (大野一雄)
リスト作曲 愛の夢

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