劇団態変『ニライカナイ−命の分水嶺』メイキング
本番前1ヶ月を切った10月8日の稽古は、共演ミュージシャンも加わっての
真剣勝負であった。態変が出来上がっていく過程の断片をご紹介する。
今回共演のミュージシャン。
右からテルミンの児嶋佐織、各種弦楽器のサエキマサヒロ、DJ selector SANgNAM
このチームが産み出すサウンドのもたらす官能を、是非ともナマで経験されたし!
3人のミュージシャンに関する情報(『ニライカナイ』初演時のDM)は、
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サエキマサヒロのウードが鳴り響き、「アボタカの脚」の群舞が繰り広げられる。
「アボタカ」と呼ばれた一人の少女の脚は、施設収容の恐怖と絶望の象徴だった、
その脚が、解き放たれ、命で踊る、命で笑う、命を祝う。
そのようなシーンとして仕上がりつつある。
2017年の初演(大阪)から今回2つのシーンが追加となった。
その一つのシーンでソロを演る小林加世子。
ギタギタにしぼりあげられた立ち姿がなんともいえない…
今や態変の看板役者の下村雅也のソロ。
サウンドは、摩訶不思議な電子楽器、テルミン。
空中にかざした手で電磁場に揺らぎを作って音を出す。
テルミンの演奏風景って、何度見ても魔法にしか見えない。演奏は児嶋佐織。
マングローブの森。膝根のトンネルをくぐっていく精霊を演じる向井望。
長らく演出席からがなりっぱなしでお疲れ様の金滿里。
やっと金も演者として登場の総通し稽古にたどり着く。
サエキマサヒロの三線をバックに。
「村」と題したコミカルなシーン。
ゲラゲラと腹を抱えて笑ってもらいたいシーンもあります。
劇団態変は難解だという先入観を持たず、もっと自由に感じてほしい。