[公演紹介]

脳、身体、そして人工知能。
「ブレイン」はこの三つの関係を通じて「生命の尊厳」を再び問いかける作品で、劇団態変(態変)が43年間蓄積してきた身体探求の延長線上で生まれた新作である。
金滿里が率いる態変は、従来の身体認識を根本から覆した。 脳が身体を支配するという通念とは異なり、「身体が先で、脳がそれに続く」という感覚の上で作業を展開してきた。 脳によって管理されていない身体の動きが現れるとき、生命は単一の体系ではなく、生きた過程として現れる。
「ブレイン」は態変が展開してきた新しい概念をさらに拡張する。 作品は、人間を構成する無数の細胞が互いに対等に関係を結び、一つの生命を形成する中で、脳もその関係の中で見つめることができるのかという問いを投げかけている。 これは脳と身体の階層を解体することを超えて、二つを分離せずに一つの有機的存在として考えようとする試みであり、人工知能(AI)が日常の奥深くまで浸透した時代への応答でもある。 人間の外部で作られた知能と、私たちはどう関係を築くべきか。 それは破壊の力になるのか、それとも人間の内部に浸透し、結びつきを補完するもう一つの要素になるのか。
モドゥ芸術劇場は、この作品が提起する問いが今日の私たちの現実と深く結びついている点に注目した。 技術と効率、速度の論理が人間の感覚と身体を再編成している今、「ブレイン」は身体と存在を別の視点で捉えることを提案し、多様な身体と感覚が生み出す芸術的可能性を現代的な論議へと拡張する。 これにより、態変の作品が投げかける根源的な問いが、観客それぞれの感覚と考察を揺さぶるきっかけになることを期待している。

[団体紹介]

態変(TAIHEN)は、身体障害者が身体表現を追求する公演団体で、1983年に金滿里によって日本・大阪で創設され、現在も大阪を拠点に活動している。
態変は、従来の身体認識と美学を根本から問い続けてきた集団である。「歪められた」とみなされたり「非定型的」と規定されてきた身体、そして床を這うような動きに注目し、これを一つの表現言語へと拡張してきた。このような作業は、直立二足歩行で形成された既存の芸術観だけでなく、そこに内在する社会的規範や認識の枠組みについて根本的な再考を求める。
態変の作品は「美しさ」と「醜さ」という美的基準そのものを再び問いかける。彼らの身体は観客の感覚と価値観を揺さぶり、私たちが当然と受け入れてきた美意識の境界を再構築する。この独創的な身体性は、伝説的な舞踊家・大野一雄から深い支持を受けており、文学・哲学・社会学、そして現代のディスコース全般にわたって影響を与えてきた。
今作『ブレイン』で態変は「脳」というテーマに正面から向き合う。 身体と脳の間の緊張とずれ、そしてその関係の歴史的層位を探求し、人工知能(AI)が日常の奥深くまで拡大した現代社会に応える。
特に、今回の作品では、身体への深い関心を基にAI技術を活用したインスタレーションとライブパフォーマンスを披露してきたシステムアーキテクトの時里充が協働者として参加する。これにより、態変は現代社会において人間の存在の尊厳がどのように保たれるかという問いを、より拡張された形で提示している。