死のための咲くなのか、咲くための死なのか。
植物の花が咲くという行為と、人間の心理は似たものがある。
それは食うか食われるかの壮絶なドラマである。
咲くというのはきれいに見えても、葛藤やどろどろとした情念の結果でしかない。
食うか食われるかは、個の保存のために、葛藤を繰り返し、
だましてでも他を求めるという行為である。
それは個と他との矛盾であり、その矛盾が大きければ大きいほど
そこにはエロスの世界がある。
この作品は、1996年8月に、エジンバラ・フリンジ・フェスティバルにて初演。
「全くビリビリとしびれるような感動にみまわれる」(The
Stage紙)「身体の動きというものの美しさ、意味深長さを教えられる。」(The
Scotsman紙) 等の絶賛を受けました。
その後、更に練り上げ深めつつ、国内各地で上演を重ねた劇団態変の自信作です。
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