表現する徹底非暴力の反戦通信21

 衆議委員選挙、どう強がりを言って誤魔化しても、公明党に乗っかっての過半数獲得は自民党にとっての大敗であることは間違いなく。その後に、小泉政権の自衛隊イラク派兵今年度中、をあっさり取り下げ来年早々に延期、の発表は選挙結果が反映された一歩後退させたという、民意ということではないでしょうか。

 そして、一昨日の12月1日(月)の夜に飛び込んだ、日本外務省のイラク滞在の2人が殺されるというニュース。

 私は、実はもう東京あたりが狙われるのではないか、と毎日戦線恐々としていました。自衛隊の派兵がまだされていない状態ではまさかそんな、と思いたいところでもそれはこちらの勝手な言い分で甘いのだろうと考えます。

 やはり現地イラクの人達の米国に占領されている感情を考えるときに、日本の自衛隊云々などはある意味知ったことではなく、米国の侵略と占領に対しての不満として高まれば、一早く指示した日本は無責任なお調子者でいい加減な奴等の象徴に見えてくるのは当たり前です。

 それが日本の本土ではなく、イラク滞在の米国のイラク支配に大きく直接関わっている、日本政府派遣の要人から始まっているわけです。自衛隊派兵の安全性の確認にもイラクへ調査団は行っていました。しかし、そんな者は相手にしていないです。ポーズよりももっと何か、戦争しかけられ占領され蹂躙されている人達の情報網と、感情を今回の事件で読み取るべきです。

 日本の本土ではなく、殺された家族への同情でもなく、今回の事件によって何かを訴えたいという、やられている側の声を聞くべきだ。確かに何かを訴えてきています。その声にならない声に、真剣に心ある日本に住む私達は、見て聞いて近くに引き寄せなければ大変なことになります。

 そして、小泉政権は民間人も派遣は見合わせる、との会見を昨日の朝には出しましたが、大変な国の重要課題のときに国会招集一つしなく、一方的な会見でこの事態はなきものと忘れさせようと、又違う何かを持ちだし国民の意識をそらせるパフォーマンスを考えているようです。

 どこまで馬鹿に徹しどこまで馬鹿にする気なのでしょうか。現実へのアプローチとして、私達には考え判断することへの権利がもっともっとあるはずです。

 本当に東京や大阪が標的にされれば、きっと日本人はこのままでは大変なパニックに陥るでしょう。そして5月に通してしまった有事立法によって、知らない間に有事に備える為ということで、文句一ついえず国家総動員体制に組み込まれていくことを考えると、やはり凄い時代の凄いまっただ中に私達自身は無自覚に放り込まれているのだと思います。もっとシビアに現実を引き寄せ、行動しなくては。

'03.12.3(水)

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表現する徹底非暴力の反戦通信22

 一昨日に通信送ったら昨日の朝刊に、公明党が小泉政権の自衛隊派兵を支持決定、と小さく掲載されていて驚いています。

 何がなんでも日本から自衛隊イラク派兵は、小泉政権の威信をかけて、公明党を急がせてでも決議させるほど、やるつもりなのでしょう。自衛隊イラク派兵を、来年の春ぐらいにある参議委員選挙を待たずに、強行させるつもりなのでしょうか。これは大変な事態です。公明党がこんなに慌てて、支持決定を出すとは。

 自民と公明だけでも、日本の自衛隊派兵を国論とする確信は、公明党の衆議委員選挙での伸び率でしかないです。が、それがそんなに支持されていることだと小泉と自民はそれ程の自信と確信があってのことか? 多分ないまま突き進むつもりなんでしょうね。

 この間の米国ブッシュと同じく、日本の小泉政権も、このイラク攻撃に始まる一方的な今回の戦争に対し、油田以外のビジョンを持っていなかったと言うのは今やはっきりしてきてましてや、責任などさらさら持つ気がない行き当たりばったりの、"思い付き"だったことにわざわざ引きずられる為に。

 イラク地元の民衆が、米国への反感を募らせていて、ゲリラ戦を開始している層が増えている。11月30日も地元ゲリラ戦として米軍との戦闘を交えたらしいですが、これには米軍も完全にかく乱され歯が立たなかったらしいです。これは米国がベトナム戦争を仕掛け、何十年にも渡り自国にも大きな被害を出しながら、結局はベトナムに負けたベトナム戦争の繰り返しだと言われています。

 民族や宗教への誇りを踏みにじる米国のイラクでのやり方は、目に余るものが、遠く日本に居ても、テレビなどで映し出される光景として伝わってきます。占領下で早々にしたことの一つとして、街路の店頭に「プレイボーイ」といった白人の女の人の肌を出した、西洋のポルノ系雑誌の表紙をこれ見よがしに並べ見せ付ける、と言うのがあり。「これは、アカンやろ。」と感じました。そこの国民感情として宗教観にも触れるもっともしてはいけない、性に対するモラルへの挑発であり、戦争の強姦の論理を露出しているだけです。本当に誰がそんなに喜ぶのか? まぁー、喜ぶ人もいるんでしょうが、それよりもそのことによって蓄積される不満のほうがもっと凄くなると思います。

 つくづくこのやり方を見ていても、日本の敗戦もこうであったのだろうと、想像がつく思いです。その国の自尊心を根こそぎ蹂躙しようとの狙いは、富める(と思っている)者がありとあらゆる方法を駆使し、一方的な決めつけの価値観を押し付け、相手方を貧しいと思わせ、卑屈に劣等感を持たせ心として屈服させ、その上で有無を言わさず強者としての米国の君臨を押し付けていく、というマッカーサーの日本占領時をお手本としたということなのですから。

 しかし長い歴史を伴う、民族や宗教それら人間の尊厳に関わる誇りというものに対し、戦争ではそんな人の心を簡単に変えさせる今の時代でしょうか。いくらイラクがフセインの酷い政権下であったと言っても、同じ世界の時代の風は吹いているのだし、そんな子供だましだけで、人心がなびくだけのものを世界は作ってきたわけではないと思います。

 抵抗としてイラク民の潜在的に闘う力が、ゲリラ戦として拡大し、異質なものへの理解という精神性がもともと弱い米国の、予想や戦略をはるかに越えてしまう。この戦争への危惧として、当初から言われていたことです。ベトナム戦争と同じ道を辿るのでは? 長期化し泥沼に足を踏み入れる、この戦争。といった具合に。

 しかし米国は戦争をそうなったと承知しても、この侵略略奪はしたかったのです。そしてベトナム戦争の二の舞を踏まない米国の方法として、今度は日本と韓国を強力に巻き込み、一部の利権資本家への甘い汁の分け前と引き換えに、戦場で米国に変わって死ぬ人足の提供でしょう。戦争で設けるシステムが、米国資本には潜在化していて"戦争中毒の米国"は、米国本土で漫画になって多くに読まれたほど。そして、その今の現在進行形が、大儀なきこの戦争で、そして米国の自国民からはもうこれ以上戦死者を多くは出せない、と言った切羽詰まった情勢を作りだしている事も確か。

 そして、これからもまだまだ始めたい戦争中毒の米国にとって、自分達に変わって死んでくれる兵隊とそれを差し出してくれる、米国以外の外国の国が必要、という具合です。だから米国との安保に縛られている日本は、イラクへ自衛隊を送り次には韓国のように徴兵制を引き、米国の戦争で人の血に染まった繁栄で、誰が本当に潤うのか? そんなお金持ちや豊かさは拒否で、違う道を編み出し選びたいですよね。

 でないとこれから先の子供達にも渡って、日本の大多数の民は卑屈さと共に米国に引きずり回されることにしかならない大変な道となるのです。

'03.12.5(金)

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表現する徹底非暴力の反戦通信23

 -'03.12.6(土) 逃げてきた12月-

 あの、追われる者のように、いつ米国のイラク攻撃が始まるか、焦って何かをせずにはいられなかった2年前の12月。

 それから昨年も、まだ無傷な状態を感謝しながら、しかし2年前よりも危機感増す気持で夜八時に、家の電灯を消す、イラク攻撃するなの抗議行動へも、我家前のイルミネーションを総動員しながら、やっていた。

 そして、今。あの何かに追われ駆られ「お願いです。戦争なんか起こさないで下さい。」という、祈りの、"あってはならないこと"は起こってしまった。

 そして、又何事もなかったように、無傷の私達は忘却の彼方へとおしやり、違う気持へと移れないのに移りたがっている、というこの3回目で2年目の"12月" が来ている。

 あの'01.9.11から遠く遠くに逃げてきて、その又向こうの阪神大震災からも遠く遠くに逃げてきた、果てしなく逃げ通したずっと逃げるだけの確かにある今、私は何をやってんだろう?

 そしてまだ続く。もっときっとおぞましい形で。お前は、何をやってんだ! と覗き込まれる顔を、洗って待っているのか。もう少し、ましな、前を見たい! と強く思う。

--'03.12.6(土)

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表現する徹底非暴力の反戦通信24

 今日、いよいよ小泉がイラク派兵についての基本要項、閣議決定後に国民向けにテレビ説明するそうだ。これで、いつでも派兵はできることになるか、国民の反発が上がるか、は政府もマスコミも注視するところであろう。

 イラクで死んだ外務省の2人についての、国民感情として不安が募るよりも政府の米国追従の勢いとして、無理やりにでも早く派兵の方向へ持っていく勢い付けである。川口外相が、国連に圧力かけて今の時期と合わせて、声明を出させたほどである。

 有事立法を通した日本がこのまま、ずるずると自衛隊派兵を許してしまえば、後は戦争しても構わん国に諦めムードと無関心を装う、国民の空気と益々流れていくだろうか。やはりこの国が且つて、そうして又されたように、精神的な服従へと更に収奪させられていく。

 絶対に、自衛隊に、行かせては成るまい。今すぐ、抗議行動に行ける人は、参加しに行きましょう。

 03.12.9

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表現する徹底非暴力の反戦通信25

 寒くなりました。私はやはり今年も、戦争を許さない世界中の子供に平和、ということで9・11の年から始め3度目になる企画、「態変クリスマスパーティー」をこの21日に準備中です。

 そこに舞い込んできた、緊急事態。取り急ぎで、乱文でこれまで溜まっていたもの全面展開で、済みません!

 この12月25日に航空自衛隊が、小泉会見の発表期日を裏切って抜き打ちに、早められ行くということです!!!

 ●それまでにデモや座り込みといった、自衛隊派兵反対の、国民としての意思表明は。 

 ●東京での、全国統一行動が、必要なのでは。

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 フセインが見つかったと12/16の夜のテレビに速報が流れ、私としては本当に今まで自国で潜伏できていたことに、感心してしまいました。イラク人へのマスコミインタビューは、様々な意見を伝えていて、日本の場合との違いを感じます。勿論、良かったという人は一番先に映っていて、しかしはっきりと一人だけ、フセインはアラブにとって今後も偉大な人物として残って行くであろう、と誇り高く語っていた人がいて私としては嬉しかったのと、又前のフセイン政権時代の誰か(私の名前忘れ)と同じく

 米国が"発見した"というのはウソであった、というのがついこの間もあったので、今回の米国のフセイン発見報道へは自分は懐疑的である、というのと何もこんなことでは変化しない又何かを隠し引き起こすことの繰返しなのだ、と仕切りに言っていた人と、本当に一人づつが自分の意見を持っているという感じでした。

 フセインが発見されとて、今や事態は確かに何も変わらずであろう。頻発の度合いを高めていくアラブ人の米軍への自爆反撃に対し、ベトナム戦争と同じく泥沼化して行く様相が言われ危ぐされ、米軍内部にとっては非常な危機的な飽和状態であろうと想像できる、今の現状打開としての米軍内部への、少しもの気休めにはなる程度では・・・。第一、頻発している反撃自爆の大半のアラブ人の若者層ははっきりと、「自分達は、フセイン政権にも反対だし、米国にも反対だ。」とテレビインタビューでも答えて言っている。

 それよりもフセイン発見が、今後米国政府によってどんな利用として使われていくか、といった状況を見守る必要としてあるのではないか。もともとそんなにテレビニュースも見ないのだが益々しばらくは、おぞましい物しかでてこないテレビニュースとなるのだろうと、見たくない気持で暗くなっていた。

 そんな矢先に今日、朝日の朝刊にとうとう出ている。来年の1月半ば以降と言っていた自衛隊のイラク派兵が、今月の何と一週間後12月25日に航空自衛隊が派遣されるというではないか。何でこんなに急いで、抜き打ち的な発表として、強行に結構姿勢を示すのか。

 やはり日本国内世論として反戦に高まる前に、もう米国の戦争に加担する既成事実作りとして、米国に急がされているということであろう。自衛隊が行ってもそんなに役には立たないであろうと以前から言われていて、それでも急がすのは、米国が狙われる範囲を広め、同族意識に引っ張り込める国を増やし、米国軍を孤立化させない為。

 小泉は会見のときも言っていた。国際情勢を考えると、口だけではもう駄目で、態度で示さないとならないと。この国際情勢云々は、真っ赤なウソで"国際"を"米国"に置き換えれば、その真意がわかる。日米安保条約を楯に、米国にせかされている、ということである。そして中曽根や日本にも軍隊を持ちたい、軍国主義の右翼にとって

その今の状況に乗っかって、"戦争のできる強い日本"にしてしまおう、ということなのであろう。これはやはり、どう足掻いても<日本にも徴兵制>の動きに繋がる。

 ここでの国民への大ウソは沢山あったが、国民向けにこの"国際情勢として"瀬尾アイ界の中で"といった言葉が、日本では米国=世界として理解されているだけで、世界から見ると米国の戦争への加担は僅か40国程度で、全体の何パーセントとして考えると??私は知りませんが、きっと半分には程遠いでしょうね。

 それを如何にも、世界中、というような言葉で国民をだましている。そして、憲法の条文の読み上げをわざわざ自らの声でやった、小泉は、憲法の利用できるところだけの読み上げであって、一番の根幹の憲法第九条は読まなかったのです。物事の部分を取っては真意は伝わらず、を悪用したわけです。部分だけの利用主義的としての摩り替えをし、国民を馬鹿にし騙し誤魔化した会見しかしていないということなのです。

 しかしそんな赤子の首をひねるような、こすさで易々と騙されている、国民も国民ですわ。会見は私も見ていて小泉はしどろもどろで、特に日本に関わるところではウソというのがウソ発見器に掛けるまでもないほどにとちっていて、結構見破ろうとして見ていれば見え見えでわかるトチリ方をしていた。こんな嘘ばかりの稚拙な話しで、一国の長としての説明とされている、現状に何とも情けなくてたまらないものがありました。しかしこれが結構、国民には浸透しちゃっているようです。単純で解り安いので。

 国民へのちゃんとした歴史を学ばせない、という歴史認識の欠如を強いられてきて、自分達のルーツをしっかりとはっきりと認識することを奪われてきている、今の若い世代にとって、言われるとそのままを信じるしかない、という方法のなさと諦めが蔓延してきているのですかね。

 国連は、米国のイラクへの攻撃は、今だ承認しては決してしていないです。米国が戦争に至っての経過では、"化学兵器"なのだが、見つかっておらずフセインが見つかってもイラクに科学兵器があったこととそれとは、何ら直接には関係のないことである今は、世界が認めて世界中が行っているわけではないのです。

 もっと元の米国が一方的にイラクに戦争した原因は、米国の9・11のツインビル破壊の映像、との関係性を科学兵器との間に探すには、無理があるのだろうし、全て米国の手の内にある今の現状で、米国が一方的に発表してもその信ぴょう性において益々フセイン逮捕(だそうです。なぜ米国がそんな権利があるんでしょう?)発見説は、米国の自作自演のしたい放題(これは韓国の学生と日本で意見交流解したときに、韓国の男の学生が「韓国ではあの映像と事件事態が、ブッシュの自作自演ではないか、と思っている人はかなりの数でいるはず。」と話していたのですわ。)と、なるのです。

 そんな中で自衛隊を派兵し、現地へ行かせると、日本はお終いでしょう。一方的に米国に急がされご機嫌伺いでは済まなく、日本国内でテロが起こり、テロに馴れていない日本人はそのことで一気にパニクり、軍備として金に飽かして何か出きると騙され、錯覚に駆られ軍隊を持つ国になる。戦争へのレールを引きたい人達によってどんどん連れられていく。そんなに、何を待っているのでしょうか。嫌ならいやと言わずして、希望的観測に任せ、皆押し黙って。やはり手を拱ねいて、誰かがやってくれるのを待っている、だけで終わるのでしょう。

 話は変わり今回の、小泉会見。私は、日本が敗戦したときの天皇の玉音と言われている、あの放送以来の出来事ではないかと思っているのです。それに匹敵するぐらい今回の総理大臣の会見は、日本国民にとって今後の自分達一人ひとりに関わる、国の運命についての説明で、国民一人ひとりに理解を求める為にあるべきだと思います。

 あの天皇の敗戦放送以来の、国政に関して国民への釈明とするということはそんなにこれまでなかったことで、凄い事件なのではないでしょうか。それがこんなに中身のない説明で、しかも国民にとっては関心事からは外れ、軽いこととして殆どが、聞くに値しないこととして扱われたのでは、と考えます。

 そして自衛隊は、抜き打ちに行く、なのです。黙って、行かせても。本当に、このままで、良いのでしょうか。反撃として日本国内に、怒りをぶつけられて日本中でテロが起こっても、それでも平気で暮らしていられるのでしょうか?

 03.12.19

 

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