態変とは

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 主宰・金滿里により1983年に大阪を拠点に創設され、身体障碍者にしか演じられない身体表現を追究するパフォーマンスグループである。
 「身体障碍者の障碍じたいを表現力に転じ未踏の美を創り出すことができる」という金の着想に基づき、一貫し作・演出・芸術監督を金が担い、自身もパフォーマーとして出演する。金自身ポリオの重度身体障碍者である。
 海外での招聘公演も数多く、特に欧州では「これまでのダンスの枠組みを大きく捉え返す必要のある表現に出会った」などの評価を受け、その斬新で先鋭的な芸術性へ触れる機会を求められている。

 その方法は、身体障碍者がその姿態と障碍の動きとをありのままに晒すレオタードを基本ユニホームに、障碍それじたいを表現力に転化して人の心を撃つ舞台表現を創り出す、それが態変の表現である。
 身体こそが身近にある小宇宙、として捉えるとき、不安定にも見える態変のパフォーマーの身体こそが、一瞬足りとも同じではない宇宙への感応の表現としてある。態変が表現する、ことは、生命丸ごとを投げ出すということに近く、生きる本能に目覚める身体性である。それは命の形、であり魂の表現なのだ。

 それは、従来ダンスに求められてきた再現性とは異なる、再現不可能な一期一会として用意される表現でなければならない。その舞台を通して観客も、自身の日常を越えいつしか非日常のパフォーマーの身体を共に生き、自身の身体を開放させ命に触れるのである。
 創立時より40年間「劇団態変」と名乗ってきたが、敢えて言えば physical theatre に該当するスタイルで、これまで表現として見つめてきた動きは『ダンス』でもなく、『舞踏』でもない、どこにもなかった『態変』の身体表現である。2023年4月より、呼称から「劇団」を外し『態変』と名乗ることとした。


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トークセッション「美醜をひっくり返す身体性を探る
〜金滿里ソロ作品を中心に」公開

JUNKU難波トークセッション 金滿里×上念省三

2022年8月20日に行われた、トークセッションの記録映像です。
会場 ジュンク堂書店 難波店

態変は1983年に創立、今年で40年となる。主宰の金滿里が自身のソロ公演を始めたのが1998年、ソロ活動は25年になる。態変で追究してきた身体障碍者による前衛的身体表現のエッセンスが金滿里のソロ作品には凝縮されているとも言える。 ダンス批評の上念省三氏とともに、これまでに5作にのぼる金滿里のソロ作品を映像で振り返りながら、態変で、またソロで追究してきた身体表現の真髄について深めてみるというトークセッション。 (主催  ジュンク堂書店 難波店)

»» こちらから(YouTube 1時間46分)